相談相手がいない 自殺史上最多へ

相談相手がいない

 自殺したあとで、調べてみると、子どもからは先生には相談しない場合も多い。次は、秩父の中学でのアンケート結果である。先生にも、学校のカウンセラーにも相談しないだろうという生徒が多い。  国立教育政策研究所がまとめた「いじめ」に関する指導資料でも、子どもからは、先生に期待していない心理があったことが報告されている。もし、学校から、働きかけなければ、先生には相談せず、長引くことになる。ただし、この事例では、学校側から、強い働きかけをしたので、不登校を解決できた。 (注)  学校に配置された「相談室」には行かずに自殺した事例がある。  学校側から、積極的に介入すれば、不登校を解消できることが多いことを国立教育政策研究所の報告書は、示している。生徒からは、相談相手とはみなされていないので、担任の側が積極的に動くことが鍵である。この資料は、成功例が多いが、不登校になってから担任が気がつくケースである。大きな問題は、不登校にならないうちに、先生にも相談せずに、自殺する場合である。子どもからは、先生に積極的に相談する気持ちにならないのである。  なぜ、先生や学校カウンセラーなどに相談しないのだろうか。これについて、記述された文献が管見にないらないので、筆者の推測を述べておく。先生は忙しいこと、悩みのカウンセリングの知識がないことを生徒が疑うのではないか。学校カウンセラーに相談しないのは、先生やいじめの相手に通報されては困ると思うとか、学校カウンセラーのカウンセリング能力を信じない生徒もいるのではないだろうか。  こういう生徒の心理を予測して、先生や学校カウンセラーを配置しても抜け落ちるところを埋める相談場所を作らないと、生徒の不登校、自殺は減少しない。
自殺史上最多へ