メニューに戻る
自殺しない、させない
自 殺 の 防 止
自 殺 し な い
身近な人を自殺させないために
自 殺 の 防 止
どのような人に実際に自殺の危険が高まるのか、一般的な危険因子が表にまとめられている。(T30)
これによれば、次のような人は、自殺する危険が高い。
- 以前に自殺未遂の経験のある人
- 心の病気の人
- 援助組織の欠如つまり孤独な人(未婚者、離婚者、配偶者と死別した者)
- 高齢者
- 大切なものを失った人(経済的、地位、病気)
- 孤立している人が自殺(S34,75,116)
- 単身生活者が自殺(親のもとを離れて暮らす者、子供と離れて暮らす老人)(S15)
- 過労が長く続く人。
家族の問題
本人ばかりでなく、家族全体が問題を持っている場合がある。
- 「自殺の危険の高い子供の背後には、自殺の危険の高い親がいる」
- 「自殺の危険の高い親の背後には、自殺の危険の高い子供がいる」(T66)
統合失調症やうつ病にかかった人を自殺させないためには
精神病院での自殺防止策が参考書に書かれている(S19)が、これは、医者の心構えである。
私たちがとれる防止策としては、次のことが書かれている。
- その人の話を「傾聴してくれる人」を持つ
人は、疎外感や孤独感から救われる(S75)。たとえ、家族と一つ屋根の下に住んでいても、本人は孤独感を抱いている場合がある。カウンセラーや医者でもいいし、友人でもいいから、家族以外に、話を聞いてくれる人を持っているとよい。
- 入院させる
重い場合は、よく病気を知っている病院に入院させたほうがよい。
- 家族のおもいやり
兄弟が病気になった人を責める、馬鹿にすることから、自殺することがある(S76)。
親戚や孫、甥たちの心ない言葉が傷つける。心の病気は、身体の病気と同じで、ただ、脳神経系の障害、変調に過ぎない。誰でもかかる可能性がある。無知ゆえの偏見、心ない言葉は厳に謹むよう家族などへの教育が必要である。
自 殺 を し な い 、 さ せ な い た め に
う つ 病 か ら 自 殺 へ の パ タ ー ン
「うつ病の症状の悪化のためにしばしば自殺の危険が高まる患者さんがいましたが、精神療法を受けていく過程で、自殺に追い込まれる典型的なパターンがあることに気づきはじめました。そのパターンとは、
- 「体の不調が現れる」→
- 「眠れない日が何日も続く」→
- 「食事ができなくなる」→
- 「何となく周囲の人々の態度がよそよそしく感じられるようになる」→
- 「仕事でミスが多くなる」→
- 「趣味にもまったく関心がなくなる」→
- 「職場に行くのがはばかられる」→
- 「自分の能力に自信がなくなる」→
- 「職場の些細な一言が辛く響くようになる」→
- 「自分の居場所がないような感じが強まっていく」→
- 「最後の解決策として自殺しか思いつかなくなる」
というようなものでした。」(T151)
この流れの前に、持続するストレス、特に「つらい、つらい」「いやだ。いやだ。」という現状否定による感情、不満の連続があるうちに、「体の不調が現れる」それから、上の経過をたどる。そこで、この流れを断つには、この前の「つらい」「いやだ」というのが持続するのを何とかしなくてはいけない。
自 殺 防 止 は
- 本人
自分が自殺しないためには、ストレスの解消をはかること、それでもだめで、上記の症状(身体か精神)があらわれてきたら、すぐ医者に相談すること。内科医では忙しくて、見落とすおそれがあるから、心療内科、神経科、精神科などに言って、症状だけを言うのでなく「うつ病かもしれません」とはっきり言うとよい。そうすれば、慎重に診断してくれるであろう。
「うつ病」になったら正常な思考能力が落ちるので、この記事も忘れてしまうかもしれない。だから、この資料を一度家族の人に眼をとおしてもらっておくといいであろう。あなたが、この注意を思いださないほどの症状になっていても、家族が気がついてくれるかもしれない。
- あなたの家族
家族の者に自殺されないためには、日頃、仕事、学業、人間関係などで悩んでいないかどうか、家族の様子を観察しておく。就職、引っ越し、昇進、職場の異動、転勤、親しい人の死亡、など大きな変化にさいしても、新しい環境をうまく処理できず、「うつ」になりやすいので、家族の者がそういう変化を経験しているとわかったら、十分様子を観察しておく。そして、そばからみて、上記の様子やサインがあるように見える場合、本人が嫌がっても、医者に連れていくのが自殺防止になる。一人では何もできないくらいに消極的になることもあるから、家族が病院をさがし、同行してあげるとよい。
- 家庭円満
あなたたち夫婦の仲はよろしいですか。夫婦の仲が悪いと、子供が家庭の崩壊をおそれて、精神不安定になり、将来、うつ病や分裂病、自閉症をおこすかもしれない。夫婦でも、ささいなことで我(が)をはって、夫婦の不仲で子供を「心の病気」にしないようにしてもらいたい。
嫁姑の仲は、よろしいですか。深刻な対立をしているようでは、どちらかが、うつになり、自殺する危険がある。もし、自殺されれば、その後、遺族から、「自殺の原因はあなただ」と責められ、又、自分のせいだと責めて、新たな問題をもたらすおそれがある。我(が)をはらないで、相手を許すようにしましょう。対立を聞いたら第三者は、訴えをよくきいて、対策をとりましょう。それが、自分も長い幸福をもたらします。
- うつ病の理解を
「うつ病」による自殺なら、医者の適切な治療で防止できることが多い。薬物療法で治らない場合、認知行動療法が効果がある。それでも、治らない場合、マインドフルネス心理療法で治ることがある。
だから「うつ病」ということをよく理解しておく。もし、家族の者に自殺されて、それが後で「うつ病」になっていたのを気がつかなかったせいだとわかると、残された家族の無念さは想像を絶する。救えるものを情報を知らなかったゆえに死なせたのだから。悔いのないように、「うつ病」については、軽視してはならない。
見栄、外聞を気にして病院へ行くのをためらったため、自殺されたら、どうか。見栄などにこだわるのと、家族の生命を助けるのとどちらが大切か、よく考えて下さい。
- 医者にかかること
精神科に対する偏見もあって精神科にいかない人がいる(S54、T108、130)。そんなことをこだわって、自殺された家族の悲しみを考えてください。
メニューに戻る