自殺しない、させない
うつ病の人に自殺が多い
自 殺 し な い
身近な人を自殺させないために
うつ病の人に自殺が多い
自殺した人は、うつ病、そううつ病にかかっている場合が多いので、この病気について、十分理解しておく必要がある。
思春期の自殺を企てた人の50%以上が「うつ病」にかかっていたというデータがある(A132頁)。老人に自殺が多いのも、生きがいの喪失、孤独感からうつ病になっていて、自殺する場合が多いと思われる。
「重症のうつ病では一般人口に比べて、自殺の危険が数十倍も高いことがしばしば指摘されています。うつ病とは、気分・思考・身体のあらゆる面に症状が出る可能性があります。うつ病には三大症状として、抑うつ気分、
精神運動制止、不安焦燥感といった症状が出現します。さらに、自律神経症状を加えて四大症状と呼ぶこともあります。」(T37)
精神科医の大原鍵士郎氏によれば、精神病院の入院患者を調査したところ、自殺未遂者の29.7%が「うつ病」で、心因反応が16.2%パーセントであったという。また救急病院に運ばれてきた自殺未遂者の臨床診断では、心因反応(58.3%)、うつ病(33.9%)で、心因反応のほとんどが反応性うつ病と考えられるうものであった。(『うつ病の時代』講談社 五五頁)
「うつ病」はありふれた病気
「うつ病の生涯有病率は、調査の仕方によっても異なりますが、4〜9%という報告が多いものの、なかには約15%になるという報告があります。また。うつ病は、30歳以降の発病が多いわけですが、10歳代から20歳代の若い人の罹病率が増加しているとの指摘もあります。すなわち、うつ病は誰でもがかかる、ごくありふれた病気であるという認識が必要です。」(H42)
医者でも発見できないことがある
うつ病は、ありふれた病気であるにもかかわらず、専門の精神科、心療内科などの医者がいる病院に行かないと「うつ病」は発見されないことが多い、と繰り返し言われています。(H13、S2、S3、T129)
医学が広範になって、内科医が、「うつ病」まで、詳しく勉強していないこと、毎日診察する患者が多くて、十分な時間をさくことができないから、患者の身体症状の訴えだけを聞いてすぐ診断しなければならない過密な診療実情、身体症状が前面にでている場合があって「うつ病」とは気がつきにくい場合があること、などが「うつ病」が医者からでさえ発見されない理由である。
だから、自分と身近な人々の自殺を防止するには、私たち自身が「うつ病」について理解をしておく必要がある。